いしざわみな
- 2017年4月30日
これからに繋がるもの
4月3日に公演が終わって、あっという間に4月最後の日になってしまいました。 私が体調を崩したこともあり、少しのろのろしてしまいましたが、ようやく後片づけも終えました。ミーティングを開いて(二人だけですが)公演の決算報告を行い、反省会をし、今後の活動や次回公演の見通しについて、じっくり話し合いました。残念ながらまだお伝えできる内容はありませんが、早く具体化してお知らせできるように、がんばっていきたいと思います。 『私の帰る処』の観客数は86名でしたが、その中で39名の方がアンケートを書いてくださいました。これは回収率としてはとても高く、ほんとうにありがたく思っています。その中に、今回の試みの成果を感じることができる嬉しい一通がありました。 ご本人の承諾を得ることができましたので、ご紹介させていただきます。 「おもしろかった。従来見てきた演劇は距離があり、受け入れ難い部分があった。一方、異空間が創り上げられている演劇にも出会わなかった。「すもう」は距離がない。「映画」は異空間が出来あがっている。これまで出会った演劇はどちらにもはまらず、受け入れ難かっ


いしざわみな
- 2017年4月21日
小道具 菜の花
桜は終わってしまいましたが、花々の美しい季節ですね。 私の芝居には花もよく出てきます。これは姉:枇南子が亡くなった母親に話しかける場面で使いました。“母親が好きだったもの”という設定で色々考え、菜の花と決めました。容器は陶器の一輪挿しを考えていたのですが、落ち着いた雰囲気がしっくりこず、透明な硝子の儚い雰囲気が枇南子の心境に、ひいては作品全体にも合っていると感じ、最終的にこの組み合わせになりました。ところが、この菜の花に苦しめられました。まず、花屋で手に入ると考えていたら大間違い! 相当な数の生花店に尋ねたのですが、菜の花を扱うのは桃の節句までなのだそうです。そんなわけで、何度か近くの川の土手に摘みに行っていたのですが、足場が悪い場所に咲いていて、軽く捻挫(>_<)。さらに、菜の花は摘んでしまうと花持ちが悪く、最終日まで持つか、毎日ハラハラドキドキしていました。 花を使ったことでは、忘れられない苦い思い出があります。 大学を出た後の旗揚げ公演で、アゴラ劇場の高い天井から真紅のバラの花びらを降らせました。バラの花びらは思ったより重さがあって、降ると


いしざわみな
- 2017年4月9日
小道具🍚ちらし寿司
私の作品にはよく食べ物が出てくるのですが、今回はちらし寿司でした。 私の郷里のちらし寿司は、具が沢山入っています。にんじん、蓮根、干しシイタケ、コンニャク、油揚げ、さやえんどう、今の時期ならタケノコや山菜、秋ならキノコや銀杏が入ります。最低でも8種類くらいの具を混ぜ合わせた上に、錦糸卵をたっぷり散らし、色鮮やかに海老や季節の魚がのっています。いなり寿司も、海老や魚は入りませんが、基本的にこれを詰めます。なので、他におかずがなくても、わりとバランスが取れているのです。 上京して、スーパーで買ったいなり寿司にゴマしか入っていないと知った時、そりゃあもう驚いた! という話を稽古の合間にしていたら、客演のさかい蜜柑さんも同意してくれました。そうなんです! さかいさんは香川のご出身で、私は高知。四国は全体的に具がたっぷりのようです。 さて『私の帰る処』の舞台は東京なので、どんなちらし寿司にしようか迷ったのですが、“齋藤家自慢のちらし寿司”ですがら、やっぱり具沢山だろうと思い、でも子ども食堂で出すという設定なので、比較的安上がりにできる具を揃えてみました。劇


いしざわみな
- 2017年4月4日
公演終了 ⚘ありがとうございました⚘
「私の帰る処」公演日程、無事に終了しました。 ご来場くださった皆さま、ほんとうにありがとうございました。来られなかったけれど、応援くださった方々、お手伝いくださった皆さん、ありがとうございました。 読書空間みかものスタッフの皆さま、大変お世話になりました。ありがとうございました! このエプロン、素敵でしょう? 姉:枇南子の衣裳なのですが、この役を演じてくださった、さかい蜜柑さんのお手製です。 私も日常こういった前掛けタイプを愛用しているので、稽古中から欲しいな~♡と言っていたら(ゆすり?)プレゼントしてくれました。とても嬉しい(*^-^*) しばらく、楽しく料理に励めそうです。 スリッパは妹:陽花が履いていたもの。公演ギリギリに見つけました。ふだんの透子さんは履きそうにないものですが… 新しい役柄に挑んだ記念に、せめてもの気持ちで(?)プレゼントいたしました。 🌼 二人芝居「私の帰る処」は、人生の折返し地点を過ぎた姉妹の物語で、それぞれが抱える悩みがどれも重いものだったので、明るく楽しい話にはならないのですが、観劇後に、なにか爽やかさを残したい