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「せんだい短編戯曲賞」冊子できました


ごぶさたしています。

2018年度は公演がなかったということもありますが、

自分の気持ちが定まらず悶々として、

ブログの更新もすっかり怠ってしまいました。

この一年は、これからどのように活動をしていくか、悩み続ける日々でした。

そして、これからどんな戯曲を書くか、とことん考えた日々でした。

🌸

先月、楽しみにしていた最終候補作が掲載された冊子が手元に届きました。

11月末に大賞発表があったのですが、何もコメントしていなかったせいか、

ひどく落ち込んでいるのでは…?と心配してくれた方もいました。

すみません! 大丈夫です。

実際、以前に比ると落ち着いていて、ヤケ酒を飲んだりもしませんでした(笑)。

その理由の一つは、応募作が戯曲賞に向けて書いたわけはなかったからだと思います。

『私の帰る処』は「読書空間みかも」という場所との出会いから生まれた作品です。

そこで上演するなら長くても1時間が限界、という条件を課して書き始めました。

2017年春の初演では、客席のなかを役者が通過するという制約もあり、

登場人物は二人に絞りました。

幸い、同年12月に「古民家asagoro」で再演ができることになり、

登場人物を草稿時の3人に戻し、決定稿を完成させることができたのです。

もう一つの理由は、公演から半年が経って読み返してみて

「これはダメだ…」と思ってしまったからです。

初演・再演と、あまり批判的な意見が届いてこなかったことに対して、

どこか居心地の悪さを感じていました。

でもそれは、自分がそういうふうに書いていたからだと気づかされました。

12年ぶりに活動を再開して初めての新作ということで、実はものすごく不安で、

批判されないように、思い切り守りに入っていたんだなぁ…とつくづく感じました。

これは大いに反省したので、これからは攻めていこうと思っています。

そして、長編『私の帰る処』を書きたいと思っています。

冊子に掲載されている選考経過に、「短編ではなく長編として完結する作品なのでは」

「2時間くらいの作品で起きるような変化・要素が1時間に詰め込まれているよう」

という指摘がありました。

実際その通りで、執筆中どんどん会話を始めてしまった第4、第5、第6の登場人物もいて、長編として膨らんでいきそうなものを短編に押し込めたという実感がありました。

大賞発表までの4か月、最終候補作の戯曲を繰り返し読みながら、楽しく過ごしました。

一口に短編といっても様々な手法があるものだと感心し、多くの刺激を受けました。

あんまり面白かったので、過去の冊子も購入してしまいました。

戯曲を読むのは体力が要りますが、短編は読みやすいと思いますので、

機会があれば(あるかな?)ぜひぜひお手に取っていただけると嬉しいです。

興味はあるけど購入してまでは… という方には、私がお貸しいたします!

どうぞお気軽にご連絡ください。

あらためまして

『私の帰る処』公演に関わってくださったすべての方々に、心より感謝申しあげます。

なかでも、創作のきっかけをつくってくれた真木野透子、

そして初演・再演と出演してくださり、貴重な助言、アイディアをくださった、

さかい蜜柑さんにはとても感謝しています。

ほんとうに、ありがとうございました。

🌸

さて、このホームページを開設したのは2年前の立春の日。

立ち上げた時のワクワク感とは裏腹に、1年前には維持していけるかと不安になり、

いっそ閉鎖して一劇作家として活動した方がスッキリするのでは…

でも、あんなに悩んで、迷った末に思い切って開設したのに…

何度も繰り返し考えました。

夫や友人から、そんなに上演にこだわらなくても、戯曲を書くことに専念すればいいのでは?

と助言され、その通りだ、その方が楽になると思いました。

そう思いながらも、どうしても踏ん切りがつかないのはなぜなのか……?

一つ、書いた戯曲が永遠に上演されない可能性が高い、という苦しさがあります。

書いている時、頭のなかではその戯曲が上演されているので、

生身の役者が演じている実際の芝居を観たいという強い欲求があります。

一つ、戯曲を書く作業はとても孤独で、上演しないとずっと淋しいということもあります。

けれど一番の理由は、“芝居をつくる”という作業のすべてが好きで、

その工程に関わりたいということなのだと思います。

そんなわけで、もうしばらくもがいてみようと思っています。

具体的には、家庭を壊さない(これが一番ムツカシイ)範囲で自作の上演を行いながら、

自力では上演できないけれど書きたい(書いた)作品を発表できる道を探していく…

ということになるでしょうか。

歩みは遅くとも、ともかくがんばりますので、本年度もよろしくお願いいたします!

2019 麗春 いしざわみな


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